介護保険で老人ホームに入居したい!介護保険で入居する条件は?
介護保険を使って老人ホームに入居する場合に知っておきたい条件とは。
介護保険は、介護が必要な世代をみんなで支え合いましょうという互助の仕組み。
40歳から所定の保険料を納めていれば、介護が必要になった時にその費用の大部分を保険でまかなうことができます。
もちろん、老人ホームでも利用可能!
ただし、誰でも・いつでも使えるわけではありません。
介護保険を利用するには満たすべき条件があり、利用できるサービスの種類や量にも一定の制限があります。
そもそも、介護保険とはどのような仕組みなのでしょうか。
老人ホームを利用する時に発生する費用は、介護保険でどこまでカバーできるの?
例えば歯の詰め物が取れて歯医者に行った時、治療の内容にもよりますが自分が支払うのはせいぜい数千円のものですよね。
これは、健康保険という仕組みで「加入している人の自己負担は3割」と決まっているからです。(※加入している健康保険の種類によって割合は異なりますが、ほとんどが3割となっています。)
実際には数万円相当の治療がなされているわけですが、それを個人が毎回負担するのは無理がありますからね・・・。
これと同じような制度が介護の世界にもあります。
平成12年からスタートした介護保険という制度で、簡単にいうと「健康保険の介護版」みたい位置づけ。
40歳からの加入・保険料の納付が義務付けられており、一定の条件を満たせば1割の自己負担で様々な介護サービスを受けることができるのです。
(※本人の所得が160万円以上、年金のみなら280万以上の場合は2割負担になります。また、夫婦合わせて346万円以上の所得がある場合も2割負担です。l)
ただ、問題は、実際に利用するまでの手続きが面倒くさいということ!
健康保険のように保険証を見せれば誰でも利用できるというわけではないのがネックです。
老人ホームでも、施設の種類によって適用条件や利用限度額が違ってきますのであらかじめ勉強しておきましょう。
介護保険で受けられるサービスとしては、次のようなものがあります。
- 自宅での訪問介護(食事作り、洗濯、掃除、買い物代行等)
- 老人ホームなどの介護施設への通所
- 短期入所(デイサービス、ショートステイ)
- 施設入所(老人ホーム)
- 介護用品レンタル
ここでいう「施設」とは、「特別養護老人ホーム」「老人介護保健施設」「介護療養型医療施設」の3つ。
いわゆる「公的な老人ホーム」と呼ばれる施設です。
ここで、「えっ!民間の有料介護付き老人ホームでは介護保険は使えないの!?」という疑問を抱く方も多いことでしょう。
これに関しては「特定施設入居者生活介護」という区分になり、あくまでも「在宅での介護サービスの一部」という扱いになります。
また、介護保険を利用するためには「要介護度」の認定を受ける必要があります。
費用が安いことで人気の特別養護老人ホームの場合は入居の条件が「要介護度3以上」。
一人で立ち上がることが難しく、排せつや入浴にもサポートが必要な状態を意味します。
この場合、介護保険の利用限度額は約27万円/月で、自己負担は1割ですから月に27,000円程度。
要介護度5でも、月に4万円未満です。
これを超えるサービスを受ける場合は全額自己負担になるわけですが、一般的には限度額の範囲内に抑えられるようにプランを組んでもらうことができます。
家賃も安くて、介護サービスの費用にも介護保険が使える・・・となれば、民間の老人ホームに人気が集中するのも無理はありません。
ただ、前述した通り特養は要介護度3以上が条件ですし、「老人介護保健施設」はリハビリがメインでいずれは自宅に戻ることを目的としています。
「介護療養型医療施設」は廃止の方向・・・となれば、要介護度が2、1の方は訪問介護を受けるか民間の老人ホームを利用することになるでしょう。
在宅介護はお金も体力も要るし、かといって民間の老人ホームは高い!と頭を抱えてしまいますが・・・。
急速に進む高齢化の対策として、今後は介護保険の規制も緩和されていくものと予測されます。
実際、介護保険と保険外サービスを組み合わせた「混合介護」の実施を計画している自治体もあるとか。
東京都の豊島区では、2017年を目処に、介護を受ける本人だけではなくその家族の食事や洗濯をサポートできる仕組みを作る予定だそうです。
訪問介護の時に他の家事も併せてお願いできれば、介護する家族の心理的・身体的負担はいくらかラクになるでしょう。
老老介護が社会問題になりつつある昨今ですから、これからは介護する側にもフォーカスした介護保険のアップデートに期待したいものです。
永代供養の総合情報
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