困った時はショートステイにSOS!老人ホームの賢い使い方
短期で入所できる老人ホーム、ショートステイについて、私の経験から注意点などをまとめてみました。
在宅で介護をしていると、自分が体調不良でダウンしてしまうこともありますよね。
そんな時に心強い助けとなってくれるのが、短期で利用できるショートステイです。
費用もリーズナブルで内容も充実しているとあってニーズも高い!
・・・ですが、ショートステイといっても一種の老人ホームであることには違いありません。
利用の際はご本人の意志を第一に尊重する必要があります。
介護生活は、想像以上に心身にこたえます。
愚痴の一つもこぼしたくなることもあるでしょうし、ご本人に辛く当たって自己嫌悪に陥ることも・・・。
そんな時は、短期で利用できる老人ホームがあることを思い出してください!
私の叔母は自宅で母親を介護していましたが、それはそれは丁寧で手厚く、自分のプライベートはほぼ投げ出した状態で過ごしていました。
しかし、叔母だって50代に入っていましたから、介護付けの生活は心身にかなりの負担をかけていたはず。
風邪で体調を崩したことがきっかけで、寝込んでしまったことがあったんです。
その時に初めて利用したのが、ショートステイ。
簡単に言うと、短期でお泊りするタイプの老人ホームです。
老人ホームというと「長く入居する」「そこで最期を迎える覚悟で入る」というイメージがあるかもしれませんが、実際は短期タイプの施設もあるんですよ。
ただし、誰もが利用できるわけではありません。
利用条件は「要介護度1~5の認定を受けた人」で、なおかつ期間も「連続して30日以上はダメ」という制限があります。
老人ホームも空室待ちだらけですが、このショートステイもタイミング良く利用するのはなかなか難しい!
叔母の場合は、いつもお世話になっていた入浴サービスの方の紹介で運よく利用できました。
日頃から人とのお付き合いを大切にしている叔母への、神様からのご褒美だったのかもしれません。
誰も介護を代わってくれる人がいないのに、自分がダウンしてしまった。
もしくは、どうしても外せない用事があるのに介護を任せられる人がいない。
・・・そんな時に便利なショートステイですが、老人ホームと同様に利用料金がべらぼうに高いとなれば気軽には使えませんよね。
調べてみたところ、ショートステイ(短期入所生活介護)にかかる介護サービスの自己負担金額の目安は1泊2日で以下のようになります。(※介護保険で1割負担の場合。食費、部屋代は含まれません。)
- 要介護1・・・約1,200円
- 要介護2・・・約1,300円
- 要介護3・・・約1,400円
- 要介護4・・・約1,600円
- 要介護5・・・約1,700円
これに食費と宿泊が加算されて、要介護3だと1泊2日で3,000円程度になります。
施設での過ごし方は人それぞれで、レクリエーションを楽しむ方もいれば横になっている方もいます。
祖母が利用していたショートステイでは、簡単なダンスや合唱の時間もあったそうで。
近隣の中学生がボランティアで一緒に踊ったり歌ったりしてくれるということで、「若い世代との交流を通じて心身を活性化させる」という目的があるのだそうです。
久しぶりにエネルギーを発散できたのか「戻ってきた時には表情が豊かになっていた。」と叔母が喜んでいたのを覚えています。
利用する老人ホームによって活動の内容は異なりますので、できればご本人の好きな活動をやっているショートステイを選べるのが理想ですね。
※ちなみに、ショートステイには「短期入所生活介護」と「短期入所療養介護」の2つのタイプがあり、後者の場合はリハビリがメインでレクリエーション活動はあまり充実していません。
それからも時々老人ホームのショートステイを利用して用事を済ませるようになった叔母ですが、ある時を境に再び利用を控えるようになりました。
それは、「ショートステイを利用する度にお母さんのシミが増える」と気づいたから。
預ける家族としては「たった1泊」と思ってしまいがちですが、本人にとってはそれがものすごいストレスになっていたようなんです。
痴呆も進んでいて言葉もあまり出なくなっていましたので自ら「行きたくない」と意思表示することはありませんでしたが、それが余計に叔母にとってはショックだったようです。
長期型の老人ホームに比べると気軽な気持ちで利用できるのがメリットですが、だからといって「どこでも良い」と安易に考えるのは危険です。
ショートステイを利用することで「表情が豊かになった」「友達ができる」という良い変化もあれば、逆に本人にとって負担になる場合もあります。
利用する際は、「短期だから」と安易に判断せず、ご本人の気持ちを最大限に汲んでさしあげることが大切ですね。
永代供養の総合情報
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