仏壇に線香をあげる意味
仏壇の前に座ってお線香をあげる。
普段、なにげなくやっている行為ですが、そこにはどんな意味があるのでしょうか。
それを知ることで、お線香選びにもうちょっと気合が入るかも?
今回は改めて、今さら聞けない線香の意味について調べてみました。
「とりあえず」という感じで、贈ったりもらったりしているお線香。
ですが、実はそこには特別な意味があったんです。
これからはもっとこだわって選んだほうが良いかも!?
線香を焚く意味としてよく言われるのは、「場を清める」ということですよね。
よく、風水では「良い香りには良い運気を引き寄せる力がある」とかいいますが、逆に邪気を祓って場を清める作用もあるんですよ。
なので、悪しきものからご先祖様を守るために線香を焚くのです。
・・・と思いきや、実は、線香で清めるのは“空間”というよりも私たち自身。
仏様やご先祖様と向き合う前に、俗世間のあれやこれやで汚れまくった自分自身の身と心を清めましょうね、という意味があるんですって。
なるほど、確かにお線香の香りを嗅ぐと、なんだか心身が引き締まるような気がするのはそのせいかもしれませんね。
じゃあ、わざわざ仏壇にお供えしなくても、玄関とかでお香を焚いておけば良いんじゃないの?
と、そんなご意見もあるかもしれません。
ですが、実は線香には他にも意味があります。
意外とご存じない方も多いのですが、線香の香りは亡くなった方の“食べ物”だから。
死後の魂はお線香のいい香りをいただくことで満たされ、安心して“アノ世”にいくそうですよ。
だから、「死後四十九日は線香を絶やしてはいけない」と言われるんですね。
最近は美味しい香りのお線香も多いので、そういったお線香を選ばれても良いかと思います。
このように、仏壇に線香をお供えする意味はいろいろありますし、宗派によっても違いそうです。
ですが、最低限、覚えておきたいのは、線香は亡くなった方とつながるためのツールだということ。
線香を焚くことで「覚えていますよ」「忘れてませんよ」という供養の気持ちを伝えることができるのです。
仏壇の前に座って故人のことを思い出し、今日あったあんなこと、こんなことを報告する・・・。
お線香に火を灯すのはその前の儀式のようなもの。
まるで、スマホを取り出して連絡先を検索するような感じだと考えれば、線香は故人とつながるためのスマホのようなものとも言えるのかもしれません。
忙しい日々の中でも、仏壇の前に座ってほっと一息つく時間は大切にしたいものですね。
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