熟年再婚で遺族年金はどうなる?もらえるものは最後までもらっておきたい!
初婚とは違って、複雑なお金の事情もからんでくる熟年再婚。「遺族年金」の問題もその一つです。
前夫の遺族年金を受給している場合は、そのお金はどうなるのか?
知らずにいると損をするかもしれない、熟年再婚とお金の関係について調べてみました。
遺族年金とは、家族を養っていた人が亡くなった場合に、残された家族に支給されるお金のこと。
「大黒柱を失っても、その家族が経済的に困窮しないように」という配慮が見て取れる制度ですが、再婚した場合はどうなるのでしょうか?
残念ながら、再婚すると遺族年金はもらえなくなります。
そのため、再婚の意志がありつつも入籍しない熟年カップルもいるようです。
ただ、「事実婚(内縁関係)」であっても受給資格は失効してしまうので、籍を入れなければ良いというものでもないようです。
事実婚の定義は、「婚姻はしていないけど(つまり、入籍はしていない)、一般的な夫婦のように暮らしている男女関係」であり、「長期間の同居生活」「家計を同一としていること」などが条件として挙げられます。
ですから、たとえ入籍しなくても同居生活が長く続けば「事実婚」とみなされて遺族年金の受給資格はなくなってしまうということです。
いくらもらっているのか?子供の年齢は?人数は?・・・と、個々の状況によっても事情は違ってきますが、熟年再婚することに伴う経済的なデメリットの一つとして頭の片隅には置いておきたい情報ですね。
しかし、熟年離婚する年齢となれば、たとえ子供がいたとしても成人しているケースも多いでしょう。
遺族年金は一体、いつまでもらえるのか?子が成人しても支給が続くのか?というのが気になるところですよね。
こちらのサイトがとても分かりやすいのですが、遺族年金には「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」があります。
⇒ 税理士が教える相続税の知識 「遺族年金はいつまで・いくらもらえる?支給条件などわかりやすく解説」
家族を養っていた人がどんな職業に就いていたかによって異なりますが、基礎年金は亡くなった方の職業に関わらず支給される年金です。
「子供がいること」が前提で支給される遺族年金であり、子供がいない妻は受け取ることができません。
金額は子ども一人なら780,100円/年で、高校を卒業する年齢(18歳になってから迎える3月末)まで受け取ることができます。
熟年再婚だと子供はとうに独立しているケースも多いでしょうから、すでに遺族年金の支給は終わっている、もしくは残された年数が少ないはず。
まだ支給の期間が残っているのであれば、それが終わってから再婚するというのが賢い選択と言えるでしょう。(もらえるものはしっかりもらう!)
最近は、積極的に「子供を持たない」という選択をする夫婦も増えてきました。
子がいようがいまいが、夫婦には違いありませんし、伴侶を失えば精神的にも経済的にもダメージが大きいでしょう。
すでにお伝えした通り、遺族基礎年金は「子がいる」ことが条件となっています。が、遺族厚生年金は子がいない妻にも受給資格があります。
受け取れる期間や金額について簡単にまとめてみましたのでぜひ参考にしてみてくださいね。
(※収入額が40万円/月、厚生年金に加入していた期間が30年と仮定する。)
妻が30歳未満
5年間のみ約59万円/年が支給されます。
妻が30歳以上40歳未満
約59万円/年が支給されます。
妻が40歳以上65歳未満の場合
- 遺族厚生年金が約59万円/年
- 中高齢寡婦加算 約58万円/年が65歳になるまで支給
妻が65歳以上の場合
自分自身の基礎年金を受け取る権利が発生し、中高齢寡婦加算はなくなります。
また、自分自身が「老齢厚生年金」を受け取る権利を持っている場合はそちらが優先される形となり、遺族厚生年金は老齢厚生年金との差額が支給されるという形になります。
塾年再婚を検討されるのであれば、
- 今もらっている遺族年金はどうなるのか?
- これから結婚する相手に何かあった場合、自分はどのくらいの遺族年金をいつまで受け取ることができるのか?
この2点を必ず確認しておきましょう。
塾年再婚するにあたって覚えておきたい遺族年金のルールについてまとめました。
損をしないために、要点をもう一度振り返りましょう。
- 遺族年金には2種類ある
- もらえる遺族年金の種類は、亡くなった人の職業(自営か?会社員か?)によって決まる
- 遺族厚生年金は子供がいない妻にとってメリットが大きい
愛さえあればどんな困難も乗り越えられた若い頃の結婚とは違って、熟年再婚はお金がなければ越えられない壁もあります。
「こんなことを考える自分は嫌な女だろうか」
「経済的なことを相談したら嫌われるだろうか」
などと言っているようでは、健やかで幸せな老後は迎えられません。
お互いに、お金のことも含めてオープンに、フランクに話し合えるようなパートナーでなければ、残りの人生を共に歩んでいくのは難しいのではないでしょうか。
永代供養の総合情報
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