お花代って大体いくらなの?故人との関係が判断のカギ!
目次
- お花代の一般的な相場は?
- 正しい包み方をおさらいしておこう
- 「花」にもいろいろある!あなたが送ろうとしているのはどの花?
- お花代?それとも線香?
- ご家庭の方針に合わせて臨機応変に!
- スタンド式のお花はこんな感じ!相場は15,000円~20,000円
- 個人的に供花を持っていくとしたら?ランキングでチェック!
- 弔花でありがちなトラブルは?
- 時代はオンライン!供花の発注もラクチンに。
- 宗教が違うと未知の世界!お花代とお花料の違いとは?
- すぐに行けないなら「枕花」を手配するという選択肢もある
- 法事にお花つきの弔電を打つのはアリ?ナシ?
- お花代は「相続控除」の対象になる
- お花代は「経費」になる?
- 字に自信がない方はこれやって!不祝儀袋にキレイに名前を書く方法
- コロナ渦で発想チェンジ!葬儀はもっと“華やか”であっていい
- 火葬のみの場合、お花はどうする?
- めちゃめちゃわかりやすい表を見つけました!
- 細網籠花って何?
- 「後香典」という仕組みもある
- 【まとめ】正解はあるようでいていない。自己判断は危険!
お花代は一体いくら包むべきなのか?
その金額には、故人との関係やその家の方針(供養の在り方)によって幅が出てきます。
とはいえ、一般的な相場はあるはず。そこで、お花代はだいたいいくら包むのが常識的なのか、リサーチしてみました。
お花代の目安金額や包み方は、実際にその状況になってみて初めて慌てるというケースが多いようです。
オトナの常識として、基本的なルールは知っておいて損はありません!
大前提として覚えておきたいことは、「お花代には2種類ある」ということです。
- 葬儀の時に入り口や故人の周りに飾る「供花」のお金
- 葬儀に出席できなった場合に、後日、香典の代わりとして渡すお金
①の供花については、個人で用意するというケースはあまりなく、親戚や友人同士、同僚など複数人で折半するような形になります。
どんなグレードの花を、何人で送るかにもよりますが、スタンド式の供花は一つ1万円~2万円くらいはするので、一人当たり少なくとも3,000円くらいはかかるものと思っておいたほうが良いでしょう
個人で供花を発注した場合は、そのお金を香典とは別の袋に包み、通夜や葬儀の受付で渡すという形になります。
渡すタイミングについてはこちらでも紹介していますので併せてチェックしてみてくださいね。
一方、②のケースでは、自分の年齢と故人との関係によって幅がありますが、一般的な相場を言いますと最低でも5,000円からですね。
「職場関係、友人、知人で5,000円」との目安があります。
包む際には白い封筒か、不祝儀袋に「お花代」「御供物料」と書いて渡します。神式では御玉串料です。
平均金額は1万6千円前後で、金額分布の割合で多いのは1万円のようです。
遠方で参列出来ないのでお花代を送る場合、故人との関係によって変わりますが、両親3~10万円、兄弟姉妹3~5万円、祖父母、おじ、おばは1~5万円が相場です。
あまり多すぎても、少なすぎても不祝儀ごとには失礼になります。
多すぎてしまうと、お返しが大変です。お家の台所事情が似通ったご親戚ばかりならば返礼品として用意するものを予め予測できますが、1~3万円位のお花代やお香典が多数だろうと考えて準備した場合その倍以上の返礼となります。
高額すぎた場合は3~5万円分を商品券で、残りはカタログギフトなどでお返しするといいでしょう。多すぎます、と返すのは失礼にあたりますのでやめましょう。
そもそも、なぜ葬儀には花が必要なのか?
その理由については諸説ありますが、故人がこれから向かう極楽浄土を花で表現することで、「極楽浄土へ無事に旅立てますように」という願いを込めているという説が有力です。
誰も“あの世”を見たことはないはずですなので半分は願望なのでしょうが、、極楽浄土は美しい花で満たされていると伝えられているのです。
また、花は生命力の象徴として捉えられており、「またこの世に生まれ変わることができますように」という願いを込めているという説もありますね。
花で会場を彩ることで「参列するみんなで故人への供養の気持ちを共有する」という意味合いもあり、ある種のコミュニケーションツールとしての捉え方もできるのです。
このように、葬儀の場において「花」はなくてはならないアイテム。
「お花代を渡す」という行為は、見方を変えれば「悲しみに共感していますよ」「きれいなお花をたくさん飾って、故人とのお別れの場を少しでも明るくしましょうね」というメッセージを伝えることなんですね。
加えて、「お花代」を語る前に、葬儀の場で使われる様々な花の用途についても知っておくことも大事です。
まず、よく耳にする「供花」とは、葬儀の会場や祭壇を飾る花のことを意味しています。
続いて、「枕花」は故人の枕元に飾る花、「花輪」は葬儀会場の周辺を彩る花です。
「いくらなのか?」という相場を知ることも大事ですが、ある程度の年齢になったら、まずは基本のキともいえる花の用途、種類、意味について最低限の知識を身に着けておくことも大事ですね。
例えば、しばらく会っていなかった友人のお父様やお母様が亡くなっていたという場合。
友人はおそらく気を使ってあなたに知らせていなかったのかもしれませんが、知ってしまった以上はなにもしないというわけにもいきませんよね。
たとえ自己満足なのだとしても、何かしらの形でお悔やみの気持ちを伝えたいと思う方が多いのではないでしょうか。
そのような場合にどうするべきか?
一般的に、「友人の親」が亡くなった場合の香典の金額は「3,000円」か「5,000円」。
ならば、お花代も3,000円で良いのではないか?というご意見もあるでしょう。
お花代として「3,000円」という金額が安いかどうかについてはこちらの記事でも紹介されていました。
⇒ Top-biz「お花代の書き方・おすすめの封筒・お返しの方法・値段の相場」
上記でも解説されている通り、故人との関係性によって判断が分かれますので一概に「安い」「失礼だ」とは言えません。
正解がない問題ですから、非常に曖昧で悩ましいですよね。
判断に苦しんだ場合は、お花代ではなく線香を贈るという手もあります。
変にお金を渡して気を使わせるよりは、絶対に使う線香のほうが相手も助かりますし、気も使わないでしょう。
「中途半端に3,000円という微妙な金額を渡して気を使わせるよりは、消耗品の線香のほうが親切」
という意見の方は結構多いようなので、世の中のスタンダードな対応の仕方として考えて間違いないでしょう。
ただし、お渡しする際には必ずお悔やみのお手紙を入れましょう。
ともすればお金や物など「カタチ」で供養の気持ちを伝えることに気を取られてしまいますが、本当に大切なのは相手を想う「ココロ」なのですから。
花代は、故人様のとの関係や喪家の仏事に対する姿勢にもよりますが、1周忌、3回忌、七回忌を密にするお家でしたら総額でいくらになるのか予測はつきますね。ご無理のない費用をかけて、都度ことに忘れずに手配をされるのもよろしいかと思います。
お家ごとの慣習や、地域性、親戚付き合いの考え方によって、お花代は様々です。
無理のない、誠意が伝わるかたちでご用意されるのをお勧めします。
ちなみに私の実家は全く回忌法要しませんのでお花の送りようもありません。こうなると葬儀の時くらい豪華にしてあげたかったなと悔やまれます。
親しい方、もしくは会社の関係者が亡くなってあなたが代表でスタンド式のお花を用意しなければいけないという立場になった時。
具体的にどのようなお花があって相場はいくらなのかも知っておくとイザという時に慌てずに済みます。
ネットで発注できる「花助」さんの商品を参考にしてみると、今は昔に比べて葬儀用のお花もデザイン性が高くなっているんですね。
鮮やか過ぎてもダメですし、地味過ぎても寂しい・・・ということで、葬儀用のお花はどうしても無難なものになりがちですが、こちらのショップはデザインバリエ―ション豊富。
優しいピンクをメインとしたスタンド花もあり、故人の人柄や故人への愛あふれる想いを感じさせます。
お値段は、全体的に見て15,000円~20,000円が相場といったところ。
17時までに注文すれば当日、送料無料、手渡しで届けてもらえるというのもスピード感があって安心です。(全国に提携している花屋さんがあり、そこで作って届ける形になります。)
ちなみに、葬儀場によっては外部でお花を発注すると「持ち込み料金」として500円~3000円程度を徴収されるケースもあるようです。
お花代を何人かで分ける場合は、その費用についても計算に入れることをお忘れなく。
「葬儀に出席したかったけど、どうしても行けない事情がある」
「知人の不幸を後で知ったので、個人的にお花を送ってお悔みの気持ちを伝えたい」
「法事に出席できないので、せめてお花を贈りたい」
このような場合は、いくらくらいの・どんなお花を選べば良いのでしょうか。
参考までに、フラワーショップのランキングを見てみましょう。
出典:インターネット花キューピット お供え・お悔やみの献花 ランキング
こちらは、四十九日を迎える前のアレンジメント。
白を基調としたアレンジメントがメインで、価格は4,000円~10,000円前後ですが、相場は5,000円といったところですね。
続いて、四十九日以降のランキングを見てみると、ピンクやブルーが加わりいくらか華やいだ印象になります。
出典:インターネット花キューピット 四十九日法要以降に贈る献花
華やかになったとはいえ、ドギツイ色の花はなく、全体として淡く優しい雰囲気にまとまっているアレンジメントですね。
「亡くなった○○さんのことは忘れていませんよ」という供養の気持ちを伝えると共に、「あなたのこともいつも想っていますよ。元気だしてね」と、遺族を思いやる気持ちを表現する意味もあるのです。
基本的には既製のアレンジメントを注文する形になりますが、あえて花屋さんに出向いてお花を1本1本自分で選んで束ねてもらうのもアリですね。
自分はこの花束にどんな思いを込めたいのか?・・・そんなことを意識してお花選びをしてみると良いでしょう。
金額はやはり5000円前後ですが、4000円くらいの花束タイプもあります。(こちらは墓前にお供えする場合)
供養の気持ちを込めてせっかくお花を用意したのに、思わぬトラブルで無駄になってしまった。
なんだか気持ちを踏みにじられたようで悲しかった・・・。
そんな声もありましたので紹介します。
たとえば、遺族の方が親族以外の供花を辞退していたり、斎場が特定の業者以外の業者からの持ち込みをNGとしていたり。
それを知らずに手配して送っても、最悪、送り返されてしまうこともあります。
もっとも、遺族の方の耳に入れば、「せっかくのお気持ちだから」と受け取ってくれることがほとんでしょうから、一方的に受け付け拒否されてしまうことは少ないと思いますが。
それでも、自分が送った花を巡って「受け取る」「受け取らない」のひと悶着があったのかと思うとちょっと申し訳ないですよね。
また、お花は葬儀社が並べるので、見える位置に並べてもらえていなかったり、その並べ方にちょっと不満を感じたり・・・ということもあります。
それどころか「お花を送ったはずなのに、行ってみたらどこにあるのかもわからなかった」というトラブルも。
手配ミスや行き違い、並べ方の問題・・・等々、お花一つのことでも詳細を確認して送らないとお金も供養の気持ちも無駄になってしまうことがあるのです。
特に大きな花(籠花)はスペースの問題でトラブルになることもあります。
お花をネットで手配して送る場合は、最低限、「どのくらいのサイズか」「斎場では確実に受け入れてもらえるのか」ということだけは事前に確認してから手配するようにしましょう。
コロナ渦にあって葬儀のスタイルも様変わりしています。
いわゆる「オンライン葬儀」が定着しつつあって、参列のみならず香典のやりとりやお花の発注などもネット上でできてしまうのです。
訃報を受けて、「お花を贈りたいな」と思ったら、コチラの画面にあるような感じで供花を選んで発注。
従来の葬儀では、発注するショップも送る側が自分で選ばないといけませんでしたし、もしかしたら葬儀場で断られてしまう(受取ってもらえない)可能性もありました。
しかし、これからは全てが一つのシステムに集約されているので、参列する側も遺族側も様々な手間をカットできるでしょう。
今まで、葬儀をはじめ仏事の世界には「人の死に関することだから、ラクをしちゃいけない」「必要以上にオートマチックにしてはいけない」という固定観念のようなものがありましたが、今回のコロナ騒動はそんな観念を大胆にひっくり返してくれた形。
もちろんメリットもあればデメリットもありますが、こういった「改革」を起こすにはちょうど良い機会だったのでしょう。
システムの構築があまりにスピーディーなので、「こういう風にしたらもっと葬儀も効率的になるのになあ」と今までビジネスチャンスを待っていた業者もあったのかもしれませんね。
これまでほとんど「IT化」が進んでいなかったように思われる葬儀の世界も、これを機にもっと「効率」を大事にする方向へと変わっていくでしょう。
それは、どんな立場の方にとっても必要な改革であるはずです。
「お花代」と似た言葉として「お花料」があります。
「どっちも一緒でしょ?」と思っていた方は要注意!
ニュアンスは一緒ですが、実は全く意味が違うのです。
「お花代」が供花の費用や「香典の代わり」として包むものであるのに対して、お花料はキリスト教の葬儀における香典のようなもの。
本来、キリスト教の葬儀では金品のやり取りをすることはなく、これは日本の文化に合わせて作られた作法なのです。
キリスト教と言ってもカトリックとプロテスタントなど宗派がありますが、「お花料」は宗派問わず使えますので、「キリスト教の葬儀の時は“お花料”を用意する」と覚えておけば間違いないでしょう。
金額については、基本的には仏教の香典と同じ。
親なら5~10万円、兄弟なら3万円~、親戚は1万円~3万円、友人・知人・仕事関係者なら3,000円~10,000円の間で相手との関係に応じて決めるという形になります。
日本で生まれた風習なので、「偶数は避けて奇数の金額にする」というのも香典と同じですね。
連名で包むのもOKですし、仏教における香典とそれほど大きな違いはありません。
ただ、お金を入れる封筒が違いますので、ここは気を付けてください!
- カトリックの場合
無地もしくは十字架やユリの花が描かれた袋
出典:楽天市場 公式サイト 特選多当のし袋 御花料 6-5095
- プロテスタントの場合
無地もしくは十字架の描かれた袋
出典:楽天市場 公式サイト 赤城 不祝儀袋 御花料 多当 10枚入り タ983951 不祝儀袋
日本人の場合、キリスト教の葬儀に出る機会は一生に数回あるかないかくらいでしょう。
ですから、今覚えても忘れてしまうかもしれません。
イザという時に失礼がないように、「仏教とはお金の渡し方についても作法が違うんだ」ということだけはしっかり押さえておいてくださいね。
すぐに行けないなら「枕花」を手配するという選択肢もある
一般的に「お花代」というと祭壇に飾る供花を連想する方が多いです。
しかし、似て非なるものに「枕花」という花もあります。
これは、お通夜の際に故人の枕元に置かれるもので、遺族が自宅に持ち帰って忌が明けるまで飾ることになります。
訃報の知らせを受けても距離的、もしくはその他の事情ですぐにかけつけられないという場合、この「枕花」を手配して送ることで故人への供養の気持ちを表すこともできるのです。
盛花やカゴ花が多く、相場は1万円前後。
訃報を受け、お通夜が始まる前までに手配します。
花の種類としては、色は「白」がメインとなり、菊、ユリ、カラーなどがよく使われます。
例えば、こんなアレンジメントなら適度に華やかさもありつつ華美ではないため、枕花としては申し分ないセレクト。
出典:楽天市場 花キューピット 公式サイト 哀悼の花として最適なアレンジメント
白一色でなければいけないというわけではなく淡いピンクや淡いブルーなど優しい雰囲気の色の花も混ぜてアレンジされることが多いです。
生前に故人と親しい関係にあり、その人が好きだった花など知っているようであれば、色にこだわらず取り入れてみても良いでしょう。
ただし、あまりに華美な花は避けたほうが無難です。
故人を想って選んだのであっても、それを見た遺族が不快な気持ちになる可能性があるから。
花を贈る目的は故人の供養のためであると同時に遺族の心を慰めるためでもあるので、その点は配慮が必要ですね。
法事にお花つきの弔電を打つのはアリ?ナシ?
四十九日、一周忌、三回忌・・・と法事は続いていきますが、どうしても行けない場合は弔電を打つという方法もあります。
「連絡があって断ってしまったんだけど、心苦しい」
と感じている場合、弔電を打つことで故人への供養の気持ちを表現することができますし、もらった遺族も「ああ、○○さんは今でもお父さんのことを想ってくれているんだなあ」と暖かな気持ちになるでしょう。
弔電にはいろんな種類があって、プリザーブドフラワーがついた電報もあるんです。
普通の電報に比べると数千円高くなりますが・・・、見た目にキレイですし、一見「ただ電報を打つよりも、お花がついたタイプのほうが喜ばれるのではないか」と思いがちですよね。
しかし、例えば葬儀場など自宅以外の場所に送る場合は無駄になってしまうケースが多いとのこと。(葬儀のプロの方が書いたブログでそのように紹介されていました)
法事なら喜ばれるかもしれませんが、葬儀の時に送っても自己満足に終わってしまう可能性が高いのであまりおススメしません。
もしプリザーブドフラワーつきの弔電を送るのであれば、葬儀の式場ではなく自宅に送ったほうが、確実にあなたの気持ちが伝わるでしょう。
お花代は「相続控除」の対象になる
これは葬儀に参列する方というよりも、葬儀を出す方に向けた情報ですが、供花を準備するのにかかった費用は相続税の控除の対象になります。
つまり、喪主自身が供花を手配した場合、相続税を節税することができるのです。
そのため、場合によっては喪主が供花をまとめて発注していることもあります。(親戚の葬儀に行き、供花のお金を渡そうとしたら止められた・・・みたいなことがあったら、それは喪主自らが税金対策のために発注したんだなと察してください)
もし自分が喪主の立場になったとしたら、この知識があるかないかで支払う税金の金額が変わってしまうわけですから、結構大事なポイントですよね。
基本的に「葬儀費用」は相続税の控除対象になるので覚えておくと良いでしょう。
ただし、香典返しやお墓に関する費用、法事の費用、喪服の購入・レンタルにかかったお金は控除の対象にはなりません。
なので、「香典をもらう」ということがかえって喪主の方の負担になってしまうこともあるわけです。
「香典は辞退します」と事前に言われている場合は、その言葉に従ったほうが良いでしょう。(香典をもらうと香典返しをしないといけなくなりますが、その費用は控除の対象にはならず喪主が自腹を切ることになりますので・・・)
いずれも「オトナの事情」ですが、それを知らずにいるとうっかりとんでもない失礼をしてしまうかもしれませんし、「非常識なやつだな」と思われないためにも若いうちから知っておくに越したことはありません。
お花代は「経費」になる?
もし、亡くなったのが仕事関係の人だったら?
たとえばあなたが会社経営者で、その取引先もしくは従業員の葬儀にお花を贈るというシチューションはよくあることとして想定できるでしょう。
そのような場合にお花代を包むとしたら、それは自腹になってしまうのでしょうか?
自身の立場を考えると安っぽい花を贈るわけにもいきませんし、立てるタイプのお花を贈るとなったら数万円はしますよね。
いくら経営者といっても、毎回自腹を切っていたらかなりの出費になってしまうでしょう。
これについては、会社の経費で落とせます。
もちろん香典も込み、場合によっては交通費や宿泊費も経費として計上することができます。
その場合の勘定科目は「交際費」or「接待費」。
おいおい、葬儀に行ったのに「接待」ってちょっと違うんじゃない?と思われるかもしれませんが、葬儀のお花代も「お付き合い」の延長上にあることには変わりありません。
また、従業員やその家族が亡くなった場合のお花代は「福利厚生費」です。
ただし、やはり故人との関係性を見極めることが重要で、相手が自分の会社の経営と全く関係のない友人知人であった場合はNG。経費ではおとせません。
まずは領収書をしっかり保管しておいて、判断に迷う場合は税理士さんに相談してみると良いでしょう。
字に自信がない方はこれやって!不祝儀袋にキレイに名前を書く方法
あなたは、自分の字に自信があるほうですか?
人によっては、結婚式のご祝儀や葬儀の香典、お花代を包む袋に文字を書く作業がとても憂鬱だという方もいるでしょう。
ただでさえ字が下手なのに、慣れない筆ペンで書いたらもう最悪だ!
そんなあなたにおススメの裏ワザ。
それは、クリアファイルと定規を使った方法です。
簡単に言えば、クリアファイルで簡単な「ガイド」を作り、そこに不祝儀袋をセットして書くということ。
文字を書く場所をあらかじめきっちり指定しておくということです。
- クリアファイルに、使用する封筒をセットする
- 定規と油性ペンを使い、封筒の形通りになぞる
- 封筒を抜き取り、代わりに厚紙をセットする
- 幅・長さを測りながら、封筒の中心に名前を書くボックスを作る(左右に均等な余白を開け、文字を書く場所が中心にくるように)
- カッターでボックス部分を切り取る
この状態で封筒をクリアファイルに挟み込めば、名前を書く部分だけが綺麗に切り抜かれた状態になっています。
これで、だいたいどこに書けばキレイにまとまるかはわかりました。
あとは、クリアファイル上に4文字分、均等になるように印をつけて。
そのガイドに従って文字を書けば、著しく偏ったりすることなく美しく名前を書けるというわけです。
「いつも文字が曲がってしまう」「文字のバランスが悪い」とお悩みの方はぜひお試しくださいね。
コロナ渦で発想チェンジ!葬儀はもっと“華やか”であっていい
これまで、葬儀の際にお花を贈ることについてどこか“義務的”に感じていた方も多かったのではないでしょうか。
しかし、コロナ渦にあってその「お花」についての考え方も大きく変わり始めています。
クラスター発生を避けるために大々的な葬儀は行わないという選択をする方が増えており、その代わりとして「お花あふれるお葬式」をする方が増えているのです。
プロデュースしているのは、街のお花屋さんとしておなじみの日比谷花壇。
2004年から葬儀業界にも参入していた同社。
新型コロナの影響で葬儀のあり方が変わる中、「お葬式を行う意味」について改めて問い直したのだといいます。
「密を避けるため、規模を縮小して簡素にする。さみしいお葬式」というちょっとネガティブな捉え方ではなく、「少人数だからこそ、故人への想いをしっかり伝えられる葬儀」にできるのではないかというポジティブな発想転換!
たくさんのお花で故人を囲み、まるでウェディングのように、華やかに故人を送る式があってもいいじゃないかと考えたんですね。
湿っぽくなりがちな、というよりも、むしろ「湿っぽくしなくちゃ」という先入観にとらわれていた従来の葬儀の形を大きく変える革新的なプランと言えるでしょう。
これからは、「○○さんが亡くなった。お花どうしよう?お花代っていくらがいいのかな」と義務的に考えるのではなく、「○○さんの旅立ちを華やかに彩れる花ってなんだろう?」と考える時代。
大切な人だったからこそ、涙ではなく「明るく華やかに送り出そう」という考え方が浸透していくのはないでしょうか。
火葬のみの場合、お花はどうする?
新型コロナの影響で、クラスター発生を防ぐために「大々的な葬儀はせず、火葬のみ」とする「直葬」スタイルを選ぶ遺族も増えています。
これはいわゆる「家族葬」よりもさらにシンプルな葬儀のカタチ。
生前にどれだけ親しかったとしても、お線香をあげることさえできないということですね。
「それはあまりにも寂しい」
「葬儀に出られなくても、何らかの形でお悔みの気持ちを伝えたい」
ということで、お花を送ろうと考える方も出てくるでしょう。
しかし、直葬の場合、遺族側が香典だけでなくお花も辞退するケースが多いようなので注意が必要です。
理由は、そもそも花を置くような場所がないから。
葬儀場のように広いホールを貸し切りで式をするわけではないので、長い時間置いておける場所がないのです。
ですから、もしどうしても花を贈りたいならば自宅でお供えできるコンパクトなアレンジ花を手配するのがおススメ。
具体的にどんな花を送ったら良いのか?ということについては、コチラのサイトが参考になりそうです。
人生の最後をひっそりと見送るというのは、遺族としてもちょっと寂しい部分もあるでしょう。
こんなお花の気遣いをいただけたら、「ああ、○○(故人)は多くの人に愛された人生だったんだな」「いい人生だったね」とあたたかな気持ちになれるのではないでしょうか。
斎場に直接届けてもらうこともできるようですが、善意のつもりがかえって相手の迷惑になってしまうこともありますので、必ず事前に電話で確認してから送るようにしてくださいね。
めちゃめちゃわかりやすい表を見つけました!
親しい人(あるいはそうでもない関係の人)が亡くなった時、いつ、どんな花を、どんな形式で送ったら良いのか。
これは結構悩ましい問題ですよね。
その道に詳しい方、関係するご職業の方であれば全く悩まず流れるように対処できるのでしょうが、素人の方ではそうもいかないでしょう。
「と、とりあえずググるか」とネット検索する方も多いと思います。
が、そんな時にパッと見て「なるほど!」と参考になるわかりやすい一覧表を見つけました。
⇒ 参考:AOYAMA HANAMO 公式サイト 【表で解説】供花、枕花、献花 葬儀・お悔みにまつわる花のマナー
花のスタイル(アレンジメント、スタンド等)、色味、注意点、立て札表記などが簡潔にまとまっていますね。
一つ一つのケースについて、「花を贈る意味」や「確認すべきこと」も明記されているので、全く知識も経験もない方にとっては心強いサイトです。
葬儀の後に続く法事のマナーについても解説されているのもお役立ち!
いつ、誰の身にどんなことがあるかわかりませんので、慶事や弔事については「困ったらこのサイトを参考にしよう」というHPやSNSアカウントを一つ見つけておくと安心ですね。
このサイトのようにプロが運営しているものなら、なお理想的。
情報のリソースが信頼のおけものなので、誤って失礼なことをしてしまうリスクを低減できます。
細網籠花って何?
法事で使うお花について調べていると、「細網籠花」というキーワードをよく見かけます。
たとえば、訃報を受けた時や初七日法要の時に使われるケースが多いようですね。
具体的にどんな花なのでしょうか?
細網籠花とは、細い網籠の花器に入った状態で贈られる花のこと。
出典:AOYAMA HANANO 公式サイト 胡蝶蘭とユリの細網篭花(枕花・ご供花)
たとえばこちらの画像にあるような籠が「細網籠」です。
篭の素材としては「竹」が使われることがほどんど。
竹は他の植物と比べて成長のスピードが速いことから、古来「神の力が宿る神聖な植物」として親しまれてきました。
霊的なパワーで悪しきものを祓ってくれると考えられてきたので、法事に使われるのは「邪気払い」の意味もあるのかもしれませんね。
竹篭は、見た目にもプラスチックにはない趣があって素敵ですよね。
織り方にもいろいろあり、地域によって特徴があります。
長く使えるのも魅力の一つなのですが、天然素材ゆえ、水気が原因でカビが生えたり虫に食われたりすることがあります。
竹篭で花を贈る場合はその点も考慮の上で。
いただいた場合は、水気はすぐに拭き取るなどのメンテナンスが必要です。
とはいえ丁寧にメンテして使えば長く愛用でき経年変化で味わいもどんどん出てきます。
亡くなった方の思い出を重ねられるというのも竹篭花が選ばれる理由の一つなのかもしれません。
「後香典」という仕組みもある
香典やお花代についての失敗談を調べていたところ、その失敗を「後香典」というシステムで解消したという方がいました。
この方は、「お花代と香典は基本的には同じものだ」と思い、本来は香典も持参すべき親族の葬儀で、お花代だけで10万円も使ってしまったとのこと。
後で「香典も必要だった」と気づいたとのことで、香典もお渡ししたそうです。
香典は必ず葬儀の日に渡さなければならないという決まりがあるわけではなく、これは失礼なことでもなんでもないとのこと。
当日、参列できなかった人や香典を用意できなかった人のために「後香典」という考え方があるのだそうです。
ですから、葬儀の時に「やっちまった!」と思っても、後でその失敗を解消することができるということですね。
ただ、この方は結局のところ総額で20万円も支払ったのだとか・・・。
香典とお花代は別だという認識だったら、お花代に10万円も出すことはなかったでしょう。
ひとさまの“死”がからむことですからあまりお金のことに関して引きずるのは良くないことかもしれませんが、自分が同じ立場だったら「あ~、、20万円はいくらなんでも痛いわ」と思ってしまったでしょう。
このような失敗をしてしまわないためにも、やはりある程度の年齢になったならば仏事についてのごく基本的な知識を身に着けておくというのは大切なことです。
【まとめ】正解はあるようでいていない。自己判断は危険!
「お花代」の定義や相場金額、渡すタイミングについて見てきました。
最低限、覚えておきたいポイントをまとめます。
- 「お花代」には2種類ある
- 「3,000円」は判断が分かれる金額である
- そのお宅の慣習や宗派、地域性によってもお花代は様々
正解はあるようでいてない世界。
何が失礼になるかわからない世界ですから、できれば一人で判断せず、周りの年長者の対応を手本として行動すると間違いがないでしょう。
仏事の世界では、「経験を積んだ方から学ぶ」という謙虚な姿勢がとても大事です。
永代供養の総合情報
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