別の施設をデイサービスに使うには、用途変更と別途費用が必要です

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別の用途に使われていた施設をデイサービスに利用するには、用途変更をおこなわねばならず別途費用が必要となります。

 

用途変更の目的は、デイサービスに相応しい施設になっているかどうかをチェックすること。

 

費用は1坪1万円程度です。

 

そもそも用途変更とは、何のため?

建築基準法では、建物にそれぞれ用途というものが決められています。

 

決められた用途以外のことに建物を使いたい、こんな場合に必要なのが用途変更。

 

届け出している用途を別のものとして使用する場合に、必要となってくる手続きです。

 

例えば、今では使われていない旅館をデイサービスの施設として利用したい。

 

こんな場合には旅館は「ホテル又は旅館」という用途で届け出されているもの。

 

これを「児童福祉施設等」に届け出て用途変更をしなければなりません。

 

なぜ、こんな面倒なことをしなければならないのか?

 

まずは、利用する人の安全や快適な利用のために必要だから。

 

旅館の設備をそのままで、デイサービスを始めたとしても、利用者が安全・快適に利用できるとは思えないからです。

 

デイサービスに必要な設備は、食堂・機能訓練室、相談室、静養室、事務室、トイレ、入浴施設。

 

加えて、火災が起こった時に利用者の安全を守るために、非常防火設備も備わっていないといけません。

 

これらをクリアして始めてデイサービスの施設として認められ、用途変更の許可が出るのです。

 

次に、近隣の環境を乱さないため。

 

例えば、突然、住む家の隣にパチンコ店ができたとしたら、、、これは困りますよね?

 

パチンコ店やマージャン店、カラオケボックスなどは風俗営業法で営業できる立地が決まっています。

 

加えて、建築基準法における用途変更をクリアしなければ営業できないようになっています。

 

ですから、隣の家が突然パチンコ店になったということは起こり得ない。

 

まあ、デイサービスの施設ならば、近隣の環境云々は関係なさそうではあるのです。

 

しかし、これが用途変更が必要となってくる理由です。

 

1坪1万円が用途変更費用の目安

さて、旅館をデイサービスの施設に改装するならば、上記の条件をクリアしなければなりません。

 

ですから、内装業者などに連絡しするだけでは、とても改装できないものなのです。

 

また、改装後に用途変更の届け出を出して、と言った具合ではまず用途変更が通りません。

 

設計もしなければなりませんし、市町村へ届け出もしなければなりません、管理もしなければならない。

 

これらは、全て建築士の仕事となってきますから、改装の費用にプラスして別途費用が必要となってくるのです。

 

そして、それらの費用は設計事務所によって異なるので、一概にはいえないもの。

 

相場としてだけならば1平方m当たり3,000から5,000円といったところでしょうか。

 

デイサービスらしい施設に整えること

デイサービスを開業するにあたって、それにふさわしい施設にする。

 

これは非常に重要なことでしょう。

 

そのためには、必要とされている条件をクリアしなければならない。

 

これが、用途変更ということです。

 

単に、届け出をすればいいとか、改装をすればいいとか、そういう問題ではないということです。

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