遺影の写真は、誰がどんな基準で選べば良いの?美しさより大事にしたいコト
弔問に訪れた多くの人の目に触れるものだから、遺影に使う写真は自分らしく、美しく撮れているものを選びたいものです。
しかし、遺影の写真を選ぶ時には、自分はもうこの世にいない。
ならば、生前にどのように準備を進めておくのが良いのでしょうか?
遺影は、死後もずっと残る写真。
自分なりに納得のいくものを選びたいと思うのはみなさん共通の希望でしょう。
具体的にいつから、どう準備しておけば良いのでしょうか。
もう何年も前のことですが、親戚のおばあちゃんが亡くなった時に親族で大笑いしたことがありました。
その方は80代で亡くなったのですが、遺影の写真がお嫁に来た時の写真だったんです。
「もっと最近の写真はなかったの?」
という話になったのですが、写真嫌いでほとんど撮ったことがなかったため、まともな写真は結婚した時のものしかなかったとのこと。
それを聞いた母は私に、「私の遺影はどうしようかな」「できればこの写真を使ってね」と、数年前に旅行先で撮った写真を手渡されたのですが、ちょっと複雑な気持ちになりました。
いずれその時がくることはわかっていますが、そんな写真を用意した次の日に万が一のことがあったら・・・と思うと、「はい、わかったよ」とはとても言えなかったのです。
母のように事前に準備したい派の方も多いかもしれませんが、実際のところ、遺影の写真を選ぶ基準としてはどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。
「小さなお葬式」のサイトにわかりやすくまとめられていましたのでご紹介します。
できるだけ最近の写真を選ぶ
私の親戚の例のように、何十年も前の写真しかないとなると弔問に訪れた方も「ん?」と違和感を覚えるでしょう。
スマホで撮った写真も使えるということなので、ここ数年の故人との思い出をたどってみましょう。
ピントが合っていて、その人が大きく映っている写真を選ぶ
写真嫌いな方だと、探すのはなかなか難しいかもしれません。
普段から、あまりかしこまらず自然の流れで写真を撮る習慣をつけておくと良いのではないでしょうか。
その人らしい写真を選ぶ
これは結構、難しい基準ですね。
何をもってその人らしいと言うかは曖昧なところですが、長年一緒に過ごしてきた家族から見て「ああ!この表情、○○らしいよね」と懐かしく思えるような、そんな写真がベストだということです。
最近は、終活の一環で「遺影の写真を撮る」というプランもあるようです。
プロのカメラマンに撮ってもらえるのですから、クオリティが高い写真に仕上がるのは間違いないでしょう。
本人が納得のいく写真を自分で残しておく。
この考え方は、なんとも現代っぽいなあと感じます。
しかし、それではちょっと味気ないのではないかとも。
自分が亡くなった後、家族たちが「この写真がいいんじゃない?」「ああ、○○に行った時のだ。懐かしいね」「うわー、ママ、めっちゃ若い!」みたいな会話をしながら写真を選んでくれるのもほほえましいです。
思い出の写真を探すその時間もまた、一つの供養のカタチかもしれません。
そう考えると、自分ですべてを決めてしまうのはかえって遺族たちに失礼な気もしてしまうのです。
これはもう個人の価値観の問題ですから選択は自由ですが、遺影の写真選び一つとってみてもいろんな方法があるのだということは覚えておいてくださいね。
遺影の写真の選び方について見てきました。
大事なポイントをまとめます。
- 遺影の写真は自分で選ぶこともできる
- 最近の写真で、故人が大きく映っているものが理想的
- 写真選びも、一種の供養のカタチ
自分の「勝負顔」が映った写真か、はたまた家族が選んだ「私らしい」写真か。
どちらを選ぶかは自由。
ですが、どっちにするのか生前に話し合っておくことは大切ですね。
遺影を意識するだけで、これからの残りの人生では家族写真が増えていくかもしれませんね。
永代供養の総合情報
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