専業主婦が熟年離婚で幸せを手に入れるには?直視すべき現実と成功のカギ
専業主婦でいられるということは、夫の稼ぎが十分にあるということの証明。
それなのになぜ、いまさら熟年離婚を考えるのか?・・・と周りからみれば不思議に思われるかもしれません。
しかし、夫婦の事情は夫婦にしかわからないもの。
専業主婦が熟年離婚に踏み切る理由を考えてみましょう。
働く必要がないから専業主婦でいられた。
という見方もできますが、実際はそうとは限りません。
もしかしたら、こんな事情を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
専業主婦と言っても、全ての人が優雅でリッチな有閑マダムのような生活をしているわけではありません。
例えば、こんな事情を抱えていたとしたら?
- 夫の、もしくは自分の親を自宅で介護している
- 障害を持つ子供のお世話をしている
時間にもお金にも、きっと余裕はないはずですよね。
私の知人も、お子さんに障害があって奥さんがずっと自宅で専業主婦としながらお世話をしていたそうです。
お子さんはすでに二十歳を超えていて就職した時期もあったそうですが、様々な事情で長く続かなかったのだとか。
知人はいわゆる仕事人間でしたから、日々、残業漬け。
奥さんは、一人でいろんなものを抱え込んでいたのでしょう。
夫が定年退職した翌年に熟年離婚して出て行ってしまいました。
ひとりでは生活できない息子と、今まで家庭を顧みなかった夫を残して。
似たような話は珍しくはなく、義理の親の介護に疲れて熟年離婚するケースもあります。
介護疲れによる熟年離婚の場合、妻はその後どこへ行くのでしょうか。
専業主婦の場合、ブランクが長ければ長いほど、新しい仕事を得るのは困難です。
そして、仕事がなければアパートも借りられません。
戻れる実家があるのであれば、一旦はそこに逃げ込んで先のことを考えても良いでしょうが、そうでないならばやはり仕事や住居は決めてから家を出るのが正解。
本気なら、何年も前から周到に準備しておく必要がありますが、介護をしている場合はそんな余裕はないのではないでしょうか。
また、「自分は介護から逃げたんだ」という自己嫌悪に長く悩まされることになるかもしれません。
たとえ自分で選んだ道なのだとしても、その十字架を背負って生きていくのは想像以上にツライことでしょう。
「このままだと自分がダメになってしまう」「親や子に手を上げてしまう」
と、自分や家族を守るために熟年離婚を考えているのだとしたら、せめて離婚した後にお互いが幸せになれるような道を探るべきです。
現実的に考えてそれは難しいでしょうから、離婚せずに「今の状況」を変える方法を夫と一緒に探るのが理想的ですね。
夫は、妻が想像する以上に鈍感なもの。
妻が置かれた「追い詰められた状況」を自覚していないのかもしれません。
できれば、お子さんや介護施設のお知り合いなど、現状を知る人を間に立てて話し合いましょう。
一方で、夫婦間の問題で専業主婦であることを強いられ、熟年離婚を余儀なくされるケースもあります。
DVなどで夫が妻の心身を支配している場合は、働きたくても働けない、もしくは「働こうと思えない」状態にまで追い詰められて専業主婦でいるケースも。
このような場合は、熟年離婚といっても半ば夜逃げするような形になります。
それこそ、本当の意味で自分を守るための離婚ですから、心理的にも物理的にも味方になってサポートしてくれる人が絶対に必要です。
専業主婦が一人でアテもなく家を出ても、仕事も住むところもなく結局は家に連れ戻されるだけ。
以前よりももっとひどい仕打ちを受けることにもなりかねません。
DV被害者用のシェルターもありますが、「自由がない」「仕事や家を探そうにもインターネットも使えない」「相談員も人手不足」といった現状で、望むような支援を受けられない可能性もあります。
本気で逃げようと思うならば、相当な準備と覚悟が必要です。
専門的なサイトを参考にして、今すぐに準備を始めましょう。
若くて体力もあり、心身ともに健康なうちであれば、専業主婦でも離婚して新しい幸せな生活を築くことは可能でしょう。
しかし、熟年離婚となる年齢(結婚して20年以上)、しかも様々な事情で専業主婦でいることを余儀なくされていたようなケースだと、離婚後の人生も順風満帆とはいかないようです。
専業主婦が熟年離婚する場合に覚悟しておきたいポイントをまとめます。
- ブランクが長いと再就職先はなかなか見つからない
- 仕事がないと新しい住居は借りられないケースが多い
- DVから逃げるための離婚を成功させるためには相当な前準備が必要
幸せを望む権利は誰にでもあります。
人生の最期を迎えた時、「あの時、離婚しておいてよかった」と心から思えるように、奮起してやり遂げて熟年離婚を「成功」させましょう。
永代供養の総合情報
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