子供に迷惑かけずに別れたい!目指すは、誰も不幸にならない熟年離婚
親の離婚は子供にとって吉と出るのか凶と出るのか?
その影響の大きさは子供の年齢によっても違ってきます。
ここでは、子の年齢別に、親の熟年離婚が与える影響について見ていきます。
併せて、子供に迷惑をかけない熟年離婚の心得についてもチェックしていきましょう。
親の離婚は子供にとって心の傷になる。
・・・世間ではそのように言われることも多いですが、熟年離婚となると少々事情は違っているようです。
そもそも、「熟年離婚」の定義は「20年以上の婚姻生活を経て離婚すること」。
ですから、結婚してすぐに子供に恵まれた夫婦であれば、熟年離婚する頃には成人を迎えているでしょう。
ただ、不妊治療の末にようやく授かったとか、兄弟の末っ子だ・・・ということだと10代のお子さんがいることもあり得ます。
親の熟年離婚は子供の人生にどのような影響をもたらすのか?まずは年齢別に見ていきましょう。
子供が10代
親に反抗したい気持ちと、甘えたい気持ち、その両方が共存している時期です。
両親のどちらについていけば良いのか、それで生活はどうなるのか・・・。
家族がバラバラになること、生活が変わってしまうことへの葛藤や不安。
また、「進学できるだろうか」という現実的な不安も抱えて精神的に不安定になりがちです。
しっかりフォローしないと、引きこもりや鬱になって学校に行けなくなるという可能性も考えられます。
また、離婚の末に再婚した場合は、そのパートナーとの関係にもトラブルを抱えることもあり得ます。
子供が大学生
親元を離れているなら、オトナとしての自覚も生まれつつある頃。
しかし経済的にはまだ親が支えてあげなければいけない時期ですから、「このまま大学に通っていていいんだろうか」と思い悩むかもしれません。
帰る場所を失う不安から、精神障害を発症する可能性もあります。
子供が22歳~
大学を出て就職してしまえば、経済的にも自立しているでしょうから親の離婚はあまり関係ありません。
ただ、やはり「どちらの味方をすれば良いのか」で悩むでしょう。
また、30代以上になると親の経済問題や介護問題も重くのしかかってきます。
実際に、片方の親との同居や経済問題がネックで婚期を逃してしまうケースも少なくありません。
このように、子供がどの年齢だったとしても親の離婚は子の人生に多大な影響を与えます。
しかし、もし、「子供のために」と離婚を我慢している方がいるなら、熟年離婚を待たずに早めに別れたほうが良いかもしれません。
なぜなら、それは、子供を言いわけにしているからです。
子供のために離婚を先延ばしにし、経済的に無計画な状態で熟年離婚したなら、おそらくその人は子供を頼るようになるでしょう。
「あなたのために今まで我慢したんだから」
「あなたのために、あんな男(女)と我慢して暮らしてきたのだから」
それは、自分の人生の失敗を子供に押し付けている危険な考え方です。
自分の人生と子供の人生は全く別物。
- 経済的に子供に不自由はさせないと心に誓って、早めに離婚する
- 「熟年離婚しても絶対に子供は頼らない」と堅く決意して準備を進める
- そこまで我慢したなら、離婚はせずに添い遂げる
あなたに残されているのは、この三択しかありません。
実際に親が熟年離婚した友人と話をする機会がありましたが、彼は「完全に親子の関係が逆転している」と嘆いていました。
お母さまは経済的にあまり蓄えもない状態で熟年離婚してしまった上、離婚後に大病を患ったのだとか。
ひとり息子だった彼は母を見捨てることができず、同居すべく東京から地元に帰って転職したのです。
傍から見れば「親孝行で優しい息子」ですが、それが本当に彼は幸せなのでしょうか?
確かに育ててもらった恩義はありますが、それとこれとは別問題なのではないかと思えてなりません。
お母さまは車も運転できないので、買い物も彼が同行するのですが、その姿はまるで「歳の差カップル」。
言い方は悪いですが、お互いに依存し合っているように見えて彼の今後が心配になってしまいました。
あれを見てしまうと、よほど慈悲深い女性でもない限り嫁に行きたいとは思わないでしょう。
熟年離婚するのであれば、親のほうから子供とちょっと距離を置くくらいの覚悟が必要です。
親の熟年離婚が子供に与える影響について見てきました。
ポイントをまとめます。
- 子供の年齢によって、被る影響は異なる
- 「子供のために」と離婚を先延ばしにするのは危険な発想
- 共依存にならないように、熟年離婚するなら子供を頼らない覚悟が必要
子供がいくつになっても、親は親。
離婚すらも人生のお手本になるように、いつまでも「追いかける背中」であってほしいものです。
くれぐれも、自分が子供の背中に乗っかるようなことにならないように!
永代供養の総合情報
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