終活の頼れるサポーター！行政書士は何を手伝ってくれるの？
終活フェアの一環で、「行政書士による終活相談」なるコーナーがあるのも珍しくありません。
でも、行政書士とはどんな資格で、終活においてどんな相談に乗ってくれる存在なのでしょうか？
今さら聞けない「？」を一緒に解決していきましょう。
併せて相談費用の相場もチェックしてみました。
そもそも、行政書士とは何をする資格なのか？
弁護士とは何が違うのでしょうか。
例えば、役所に何か書類を提出する時。
法的な観点から見て、その内容に間違いがないかどうかって心配になりますよね。
私も数年前、実家の権利に関する書類を作成する羽目になり（「よくわからん！」と父に丸投げされまして･･･。）提出する時は正直、自信もなくとても不安でした。
住宅なんとかという公的な組織を通じて買った家なのですが、その組織が解散することになったので、家の権利を正式にうちの父親に移すとかなんとか。
そんな内容の通知が届き、提携している行政書士の連絡先も同封されてあったのですが、父は「手数料がかかるのは嫌だ」と頑なに自力で手続きをしようとしていたのです。
この例からもわかる通り、行政書士とは公的な文書を作成したり提出したりする時に力を貸してくれる国家資格者。
終活においては、遺言書を書きたいという時に頼りになるわけです。
「遺言書なんて、他人の力がなくても書けるだろう」と思っているなら、それは甘い！
遺言書には
- 「自筆証書遺言」
- 「公正証書遺言」
- 「秘密証書遺言」
の3種類があり、とるべき手続きが違っています。
一体、どの形式を選べば良いのか？
素人だとそこからよくわかりませんよね。
行政書士はその道のプロですから、相談すればあなたが置かれた状況に最適な遺言の残し方をアドバイスしてくれるはずです。
ただし、タダとはいきません。
例えば、公証役場にて公証人に作成してもらうタイプの遺言である「公正証書遺言」の場合は、公証人の手数料なども含めて10万円程度の料金が発生します。
また、遺言を執行してもらうためにも別途料金がかかり、某行政書士事務所のHPでは「遺産総額の1％程度」と記載されていました。
終活で行政書士に相談に乗ってもらう場合は、そういった費用のことも頭に置いておきたいですね。
最近の終活ブームに乗っかって、終活ビジネスで一儲けしようとしている行政書士さんも多いという印象。
他にも、
- 任意後見契約書や
- 死後事務委任契約書、
- 葬儀の生前契約、
- 尊厳死宣言公正証書、
- 財産管理委任契約書
･･･等々、様々な書類作成をサポートしてくれます。
いずれも、料金は安くても2～3万円はかかりますので、「本格的な終活をするとなるとけっこうお金がかかるんだなあ」とため息が出ちゃいますね。
しかし、エンディングノートを作成していても法的効力がなければその内容は全く意味がないものになってしまうわけですから、ちょっとお金をかけてもプロにお願いするのが手堅いのではないでしょうか。
じゃあ、アラフォーの今、
- 行政書士のところに行って終活相談をするのか？
- 数万円支払って遺言書を作るのか？
と問われると、答えに詰まってしまいますが･･･。
なんだかんだ言っても、正式な終活が必要なのはお金を持っている（それなりの財産を持っている）方なのかもしれませんね。
遺族が相続でもめるような額の財産もないし、誰に相続して欲しいとか明確な意思もないということであれば、無理に正式な書類を作る必要もないようにも思います。
いずれにしても、終活に関する相談だけは無料で受付けている行政書士さんが多いので、みなさんもお近くの事務所を一度訪ねてみてはいかがでしょうか。
自分の終活で何が足りないのか、これから何をすべきかプロの目から見た斬新なヒントが得られるかもしれません。
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