老人ホームの初期費用で「一時金」の意味と相場を知りたい！
老人ホームに入居する際に発生する「一時金」とはどのような費用なのでしょうか。
一体、何に対して支払う費用なの？
今回は、意外と知られていない老人ホームの「入居一時金」の目的や金額の相場、退去した場合に返還される金額の計算方法についてみてみます。
老人ホームに入ったら、トータルでどのくらいの費用がかかるんだろう？
ある程度の年齢になれば、誰でも不安に思うことです。
施設のタイプによっても異なりますが、どうやら老人ホームも「まとめ払い」がオトクなようで･･･。
老人ホームに入るためには（もしくは親を入居させるには）どのくらいの費用がかかるのか？
多くの方は、「一ヶ月あたり」の費用金額、すなわち月額利用料を心配されるのではないでしょうか。
しかし、老人ホームも先立つものがなければ入居することはできません！
「入居一時金」というまとまったお金を用意しなければいけないんですね。
- 「入居金」
- 「入居申込金」
- 「入居保証金」
- 「終身利用権」
- 「施設協力金」
･･･と、施設によって呼び方が異なりますが･･･。
簡単に言うと、その老人ホームで残りの人生を過ごす「権利」を保証するためのお金です。
賃貸物件に入居する際に支払う敷金・礼金のようなイメージで考えるとわかりやすいのではないでしょうか。（月々の家賃の他にまとまった一時金が必要になる、という意味で。）
ただ、賃貸物件を借りる際に支払う敷金・礼金と、老人ホームに入居する際に発生する一時金とでは金額がまるで違います！
賃貸物件の場合は、「家賃の2～3ヶ月分」が相場ですが、老人ホームの場合は施設によって金額が大きく異なります。
まず、民間の「介護付き有料老人ホーム」。
要支援や要介護の方以外、つまり自立している方でも終の棲家として入居できるのが魅力の施設ですね。
一時金は「0円～○億」と非常に幅が広い！
なぜかというと、
- 月々の費用（家賃）を月ごとに分割して支払う
- 月々の費用を前払いでまとめて支払っておく
- 両方を組み合わせて支払う
という３つの支払いパターンがあるから。
家賃を「入居一時金」という形でまとめて支払っておけば、月々の負担は限りなく無料に近くなるわけです。
しかも、分割で支払うよりもオトクになるんですよ。
「数千万円」「○億円」と聞くと「高ッ！とても払えない」と思われるかもしれませんが、前払い制だと考えれば決して高くはないのです。
（一時金で1000万円支払って、10年入居したとしたら1年あたり100万円。月々の費用は10万円未満です。）
一方、公共型の老人ホーム（特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設）は、基本的に一時金は無料。
ただし、入居できるのは「要介護」や「認知症」の診断を受けた方に限られます。
さてみなさん。おそらくここで、こんな疑問を抱いていることでしょう。
「一時金で大金支払って入居したのに、1年、2年で亡くなってしまったらそのお金はどうなるの！？」と。
これについては、お金が戻ってきますのでご安心ください！（※亡くなった場合だけではなく、退去する場合にも適用されます。）
老人ホームの一時金には「返還金制度」があり、入居期間に合わせて“償却”されていきます。
※償却とは･･･年数に応じて、費用を少しずつ計上していく仕組みです。
その償却の仕方にも「初期償却あり」と「均等償却」の2通りがあり、入居時から毎月均等に償却されていく「均等」のほうがスタンダードになっています。
以下に、返還金の計算式を紹介しておきますので、参考にしてみてくださいね。
【老人ホーム 一時金返還金の算出方法】
入居一時金×（1－初期返還率）×（償却期間－入居月数）÷償却期間
償却率や償却期間は国のルールが決まっていないため各施設によって異なります。
入居される際、一時金として多額の費用をまとめて支払うのであれば「○年入居した場合、返還金はいくらになるか」シミュレーションしておくと安心ですね。
永代供養の総合情報
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