生活保護でも老人ホームに入れる!費用は誰が負担するの?

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生活保護で老人ホームを利用する場合の費用負担について疑問を持ちました。

 

老人ホームは、施設の種類にもよりますが月に数万円~の費用が発生します。

 

年金でまかなうこともままならないのに、それを生活保護で支払うことはできるのでしょうか?

 

そもそも、生活保護とはどのような人が受けられる制度で、どのくらいの金額がもらえるのか。

 

意外と知らない制度の仕組みや受けられる補助の内容、老人ホームの利用の可否について調べてみました。

 

生活保護は、貯金や土地、身内の援助など、持てる資産をフルに活用しても生活費用を捻出できない方だけが受けられる特別な制度。

 

労働力のないお年寄りはなおさら、生活保護を受給しなければならないケースも多いでしょう。

 

そんな、経済的にハンディがある方でも老人ホームに入ることは可能なのでしょうか?

 

なにかと話題に挙がる「生活保護」とは?

数年前から、生活保護の不正受給が増えているというようなニュースをよく耳にするようになりました。

 

生活保護とは、最低限の生活が営めるように国が生活にかかる費用を補助してくれる制度。

 

衣食住はもちろんのこと、医療、出産、教育、冠婚葬祭・・・と多岐にわたって生活を支援してもらうことができます。

 

例えば、歳をとって足腰がおぼつかなくなり、働くことができないけれど貯金もないので生活していくお金がない・・・という場合は生活保護を受けられる可能性があります。

 

ただし、その場合は「援助を受けられる親族がいない」「高齢福祉手当や身体障害者福祉手当などの給付金を受けていない」ことが条件。

 

あらゆる努力をしてもどうしても生活費用を捻出できないという人だけが利用できる、(本来は)非常に限定的な制度なのです。

 

では、もし生活保護を受給できたとして、その人が老人ホームに入居することは可能なのでしょうか?

 

生活保護の金額で老人ホームの費用はまかなえるの?

 

そもそも、生活保護はいくら受給できるの?

ニュースで「生活保護」という言葉が出てくる度に、おそらく誰もが抱くであろう疑問。

 

それは、「生活保護っていくら位もらえるのかな?」ということでしょう。

 

健康で文化的な生活を送るために最低限、必要な費用・・・これには地域差もありますよね。

 

都市部のほうが物価も高いですから、やはり生活保護の受給額も高くなります。

 

地域によって異なる「生活保護基準額」があり、世帯の収入がそれよりも多ければもちろん生活保護は受けられませんし、足りなければその不足分のみを受給することができます。

 

参考までにご紹介すると、都心部だと60代の高齢者夫婦で12万円くらい。

 

地方だと約10万円ですから、場所によって数万円単位の差があることがわかります。

 

金額だけ見れば、公的な老人ホームならギリギリ費用をまかなうことができそうですよね。

 

民間の有料老人ホームでも、生活保護受給者を受け入れている施設もあるそうです。

 

ただ、当然のことながら積極的には受け入れていないとのこと。

 

費用の不足分を補てんしてくれる親族がいることを条件とする老人ホームもあります。

 

まずは、生活保護の相談員さんに相談してみるのが一番ですね。

 

生活保護で受けられる「介護扶助」とは

先ほど、生活保護では日常生活の様々な場面での援助を受けられるという話をしましたが実は介護もその一つ。

 

生活保護で受けられる内容の一つに「介護扶助」というのがあるんですね。

 

これは「要介護」や「要支援」などの認定を受けた人に適用される支援で、費用負担ナシで様々な介護サービスを受けることができるというもの。

 

「生活保護」というと金銭的な援助をイメージする方が多いと思いますが、そうではなくて「介護サービス」という形でサポートを受けられるということです。

 

ですから、結論を言えば生活保護を受けていても老人ホームに入居することは可能ですし、必要に応じて介護サポ―トを受けることも可能。

 

「な~んだ。イザとなったら生活保護で老人ホームに入れば良いのか」「生活費用もかからないなんでお得だな」なんて思っているアナタ!

 

実は私もそう思ってしまいましたが、いざ自分がその立場になったらものすごく寂しく虚しい気持ちになるのではないでしょうか。

 

生きていく上で最低限の費用は保証されるかもしれませんが、頼れる身よりもなく、自由に使えるお金もない老後。

 

老人ホームで心を許せる友人と出会えれば良いのでしょうけれど、そうでなければ「自分はなんのためにここにいるのだろう」と生きる意味を見失うこともあるのではないかと。

 

生活保護で老人ホームに入るという選択肢は、本当にやむを得ない事情がある方のみに残された命綱です。

 

安易に、「いざとなったら生活保護で・・・。」なんて口走るべきではないのです。

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