老人ホームの費用が実質無料に!?ウマイ話の光と影
費用が無料で老人ホームに入居することは可能なのかどうか、調べてみました。
費用が高額だという印象の強い老人ホームですが、実際は各世帯の経済状況に合わせた負担で入居できるようになっています。
公的な施設であれば、実質的に無料に近い負担で入居できるケースもありますし、民間の老人ホームでも「入居一時金が無料」のところも増えていますね。
ただ、そこには落とし穴もありますので注意が必要のようです。
誰でも、できれば格安に老人ホームに入りたい!
それでもって、手厚い介護を受けたい!
・・・ですが、超高齢化社会と言われる日本にあっては現実はそれほど甘くはないようです。
民間の有料老人ホームはもちろんのこと、公営の施設であっても「老人ホームにはなにかとお金がかかる」というのは一般的な認識ですよね。
私たちのように「お前が老人になった時は、年金なんてほとんどもらえないかもしれないぞ」と言われ続けてきた世代にとっては、老後はもはや恐怖の世界・・・。
年金はほとんどもらえない、貯金も微々たる額しかない、おまけに頼れる身内もいないとなれば、一体どうやって老人ホームに入居したら良いのでしょうか?
ひょっとしたら、さまよえる老羊たちを救うべく費用が無料で入れる老人ホームがあったりするのか!?公的な施設ならそのくらいやってくれるのかも・・・。
と期待して調べてみましたが、残念ながら完全に無料の老人ホームというのはあり得ないようです。
ただ、入居する時の一時金(家賃をまとめて前払いするようなイメージです)が無料という施設は増えていますし、「費用が格安!」を謳い文句にしている施設も結構あります。
高額な費用を提示して空室を持て余すよりも、少々値段を下げてもどんどん利用してもらったほうが施設側にとってもメリットになりますからね。
とはいえ、人口が集中する都市部では高額な老人ホームでも空室待ちのところもありますし、比較的リーズナブルな公的施設であればなおさらのことです。
「格安で、あわよくば無料で老人ホームに入りたい」というのは、限りなく夢物語に近い話と考えて間違いないでしょう。
そうはいっても年齢の波に逆らうことはできませんので、加齢と共に身体の機能は衰えていきます。
「老人ホームに入居する必要がないくらい元気でいたい。自立した生活を送りたい」と思っても、それが叶わないケースだって多いわけです。
仕事は当然できないでしょうから収入を増やすことは難しいでしょうし、手元の資金と年金でどうにかするしかありません。
「こんな資金力じゃ老人ホームに入居するのはとても無理だ」と絶望的な気持ちになるかもしれませんが、そこはご安心を。
老人ホームの費用は、各世帯の所得額によって変わります。
それなりに稼ぎがある(住民税を納めている、という意味で)お子さんと世帯を共にしているのであれば「支払い能力がある」とみなされて老人ホームの費用も高くなります。
一方、経済的に困窮している世帯に対しては、市町村が補助してくれますので負担金は少なく済みます。
「無料」とはいかないまでも、少なくとも年金でカバーできる金額くらいの負担額で入居できる可能性は十分にあるんですよ。
年金だけでは足りない部分は生活保護で補うこともできますし、まずは市役所や地域包括支援センターにご相談ください!
※実際に困っている高齢者の方の多くは、ネットを利用して情報収集をすることなどできません。お近くでお困りの方がいらっしゃるようでしたら、相談先を教える、付き添いで一緒に行くなどサポートをしてさし上げましょう。
このように、無料ではないまでも少ない負担で老人ホームに入居する道はあります。
特に、生活保護を使って公的な施設を利用するのであれば費用は実質無料ですよね。
それを狙って、あえて親と子で世帯を分離する(そうすることで収入を少なく見せる。困窮していることをアピールする)ケースもあるようですが・・・。
「親の老人ホームの費用を負担するほど自分たちの暮らしにも余裕がない」
というのはよくわかりますが、あまりに度が過ぎる手口だとすぐにバレますし、受け入れる側も心証は良くないですよね。
介護のプロですから、それでサービスの質に差を付けたりすることはないと思いますが、親が老人ホームで肩身の狭い思いをするというのもちょっと切ないです。
また、民間の老人ホームを選ぶ場合、安易に「無料」や「安さ」に飛びつくのも危険!
入居一時金が無料の場合、確かに最初はお得に見えるかもしれませんが、その分だけ月額費用は高く設定されていますのでトータルで考えると分割払いのほうが高くつくこともあります。
こういった料金システムについて、わかりやすく詳細に説明してくれるかどうかも老人ホームの質を見極めるポイント!
「一時金は無料だけど、トータルだと高くなりますよ。○年目で、総額が逆転しますよ」。
というようなことを具体的に教えてくれる良心的な老人ホームに入居したいですね。
介護は一つの「ビジネス」ですから、(えげつない言い方ですが)高齢者を食い物にしてお金儲けをしようとしている人達も少なからず存在しているわけで。
大切な人や自分自身の老後を預ける形になるのですから、パッと見の金額に流されるのではなく本質を見抜く目を養いたいものです。
永代供養の総合情報
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