老いたら夫婦で仲良く老人ホーム!費用はどのくらいかかる?
夫婦で老人ホームに入居する場合の費用目安について調べてみる。
老人ホームは基本的には一人で入居する場所、というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実は夫婦で一緒に入居できるタイプの施設もあります。
ただ、費用は高くなりますし、全ての老人ホームが受け入れ可能なわけではありません。
今回は、夫婦で入居できる老人ホームのタイプや費用目安についてまとめてみました。
人生の大部分を一緒に生きてきた「人生の同志」だからこそ、老いても一緒にいたい。
もはや「空気」とも言える存在になったパートナーと最後まで連れ沿うにはどんな施設を選べば良いのでしょうか。
長年連れ添った夫婦というのは、他人にはわからない強い絆で結ばれているようです。
もしかしたらそれを「愛」というのかもしれませんが、両親を見ていると「そんな耳障りの良い言葉で簡単に表現できるようなものでもないのかも・・・。」とすら感じるほど。
辛苦を一緒に乗り越えてきた二人ですから、「老人ホームに入るようになっても一緒にいるのがラク」という夫婦も多いことでしょう。
子供の立場からしても、両親が同じ老人ホームに居てくれたほうがなんとなく安心ですよね。(ソフト面だけでなく、事務処理などハード面でもラクですし・・・。)
しかし、全ての老人ホームでその希望が通るわけではありませんし、夫婦で入居となると当然のことながら費用も高くなります。
費用が比較的安い公的な老人ホームは、基本的には「要介護度」の認定状況によって入居の可否が決まりますので、「夫婦一緒」は難しいと思っておいたほうが良いでしょう。
※ここで言う「公的な老人ホーム」とは、要介護度3以上の方を対象とする特別養護老人ホーム、リハビリがメインの介護老人保健施設を意味します。
どんなに仲良しな夫婦で、同じような食生活、ライフスタイルを送っていたとしても、老化の程度には差が出てくるでしょう。
そもそも、男性と女性では平均寿命が6歳も違いますからね。
生まれ持った体質もありますし、夫婦が全く同じ程度の要介護度で老人ホームに入居できる可能性は低いのはないでしょうか。
しかし、夫婦そろって元気で、自分のことは自分できるという自立した状態を維持することができていれば話は別です。
公的な老人ホームの中には「経費老人ホーム」(ケアハウス)のように自立した高齢者向けの施設もあります。
このような施設であれば、夫婦で同じ部屋に入居することもできますよ。
費用は一人当たり月額8万円~20万円ですから夫婦だと少なくとも16万円~20万円は見ておいた方が良さそうですね。
また、民間の有料老人ホームなら、介護が必要であっても夫婦で入居できるところもあります。
ただ、費用はピンキリで、一人あたり25万円以上のところも珍しくありません。
二人だとひと月50万円、年間で600万円もかかるわけですから、それなりの資金力が必要ですね。
私の周りには子供のいないディンクス夫婦が多いのですが、老後の話になるとみんな「夫婦で老人ホームに入るから大丈夫」と妙に楽観的。
彼らの多くは、民間のサービス付き高齢者向け住宅に入居するというプランニングを練っているようです。
これは、2011年の「高齢者住まい法」の改正で制度化された高齢者向けの賃貸住宅のようなもので、必要に応じて介護サービスを受けられるところもあります。
その需要は年々高まっているようで2016年現在の戸数は約20万戸。
2012年の時点では5万戸にも満たなかったわけですから、かなりのハイペースで設置が進んでいるということですよね。
それだけ、「夫婦で老人ホームに入りたい」という方が多いということなのかもしれません。
費用は一人当たり月額10万円~ですから、夫婦だと20万円~。
サービスによっても金額は違ってきますが、少なくとも夫婦が元気で自律していれば(介護サービスを受ける必要がない程度に)べらぼうに高いというわけでもありませんよね。
彼らの話を聞いて、「私も、将来は子供に迷惑をかけたくないので夫婦で老人ホームへ」・・・なんて考えたりもしましたが、できればそれは避けたいですね。
父親を見ていて思うのですが、老いてからの男性はまるで子供のようなふるまいをすることが多くなります。
平均寿命も女性のほうが6年も長いわけですから、夫婦で一緒に老人ホームに入居したらそこでも結局、あれこれ世話を焼いてあげなければならない羽目になるのではないかと・・・。
30年、40年と連れ添っていれば、それでも一緒に最期を迎えたいと思えるようになるのでしょうか。
正直、今はまだそんな風には思えません!
30代、40代の方にとっては「まだまだ先のこと」と思われるかもしれませんが、費用のこともありますし、老後のことは早め早めに夫婦で話し合っておくことをオススメします。
ある意味では、それがパートナーや子供への「愛」の表し方なのかもしれません。
永代供養の総合情報
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