60代は最後のチャンス!後悔しない熟年離婚にするための心得とは
子どもが独立してホッと一息つける60代。
しかし、一緒にいるのが大嫌いな相手だったら?残りの約20年をだましだまし我慢しながら暮らすのか、それとも熟年離婚か。
60代は夫婦にとって一つの「クライシス」を迎える年代でもあります。
熟年離婚のメリットとデメリットについて改めて考えてみましょう。
60歳まで一緒にいたのなら、その先は知れている。
・・・そのように思われるかもしれませんが、20年という時間はひと一人が成人するくらいの長い時間。
一緒にいる時間も増え、ますます相手のことが嫌になってしまうかもしれないという危機的年代でもあるのです。
「60代になっていまさら離婚だなんて」という声もありましょうが、どんな善人も長く一緒にいればほころびが出てくるもの。
平均寿命が50歳、60歳だった時代はとうの昔で、今は「人生80年」の時代です。
20代で結婚した場合、実に60年もの時間を同じ人間と生活を共にしなければいけないわけですから、どうしたって「合わない」と思う部分や「許せない」と思うところが少なからず出てきます。
それは仕方がないことではないでしょうか。
60代で熟年離婚することのメリットやデメリットについて議論する前に、まずは「結婚生活は確実に長期化している」「かつての夫婦の在り方とは状況がだいぶ変わっている」という現実を客観的に見て認識しておくことが大事です。
「離婚」というと、デメリットとしてまっさきに挙げられるのは「お金」の問題でしょう。
特に、養育費の問題は長く引きずりやすいですよね。
しかし、60代ともなれば子供は独立しているケースが多いでしょうし、学生だったらバイトで稼ぐこともできます。
「子供が小さくて働けない」「一人で育てていくのは困難だ」という子育てに関係するハードルはグッと低くなっているので、女性にとっては離婚しやすいタイミングと言えるでしょう。
一方で、財産分与については揉めやすいかもしれません。
特に、夫が定年退職して退職金をもらった後のタイミング。
女性からしてみれば
「ここまで我慢して一緒に暮らしてきたんだから、もういいでしょ」
「私だってあなたの仕事を支えてきたんだから、退職金をもらう権利はある」
という気持ちでしょうし、男性からしてみれば
「おいおい、結局、お金が目的だったのかよ」
「俺は単なる給料配達人だったのか」
と、妻に裏切られたような気持ちになるかもしれません。
どちらの言い分ももっともですが、せっかく新しいスタートを切るのであれば両者が気持ちよくお別れできたほうが良いでしょう。
リタイアのタイミングで熟年離婚するのであれば、何年も前からお互いの気持ちを擦り合わせておく必要があります。
財産分与について揉めることもあるかもしれませんが、本気で熟年離婚したいならば相手の条件を全て飲むくらいの覚悟が必要です。
昔はなかったはずの「20年」。
昔の人は喉から手が出るほど欲しかったかもしれない「20年」ですから、「絶対に離婚して幸せになってやるぞ」というブレない意志が不可欠です。
- 「一人になったら、老後が不安」
- 「もし病気になったら」
- 「もし介護が必要な状態になったら」
- 「老後の資金が足りなくなってしまったら?」
・・・と、60代の離婚には不安がついてまわりますが、だからといって残りの20年も妥協して一緒にいることが本当に幸せな人生と言えるのでしょうか。
一つの安心材料としてご紹介したいのは、名古屋にある見守りサービスつきの「ナゴヤ家ホーム」。
⇒ LIFULL HOMES PRESS 「仲間と暮らす安心感。全国初、見守り等サービス付きの高齢者共同居住事業「ナゴヤ家ホーム」
市営住宅を改築した、高齢者向けのシェアハウスです。
若者の間でもシェアハウスがちょっとしたブームになっていますが、高齢者こそこういった需要は高いはず。
今後は全国的にもこのような取り組みが増えていくはずです。
「高齢になってから全くの他人と暮らすのはちょっとなあ・・・」という方に向けた取り組みとして、親しい友人同士で入居できるシェアハウスも提供していくことを検討中とのことです。
家具は備え付け、さらにNPO法人による見守りサービスもついて家賃は月3万円くらい。
あれこれ先のことを考え過ぎて熟年離婚を躊躇している方も多いと思いますが、健康でさえいられればこんな選択肢もあるのです。
60代で熟年離婚することのメリットやデメリットについて見てきました。
押さえておきたいポイントをまとめます。
- 平均寿命が延びたことで、「夫婦」の時間も延びている
- 40代や50代に比べるとお金の問題はシンプル
- 高齢者向けのシェアハウスなどもあり、離婚後の不安を解消できる要素は色々ある
不安な要素も多々ありますが、60代はポジティブに離婚して新しい人生を始められる最後のチャンスだと言っても過言ではありません。
揉めるのではなく、丁寧に話し合いを重ねて互いの幸せを願い合えるような前向きな離婚にしていきたいですね。
永代供養の総合情報
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