70代の熟年離婚は共倒れリスクが高過ぎる!家族みんなが幸せになる道は?

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もし、70代の両親が熟年離婚するとなった場合、みなさんなら賛成しますか?反対しますか?

 

よほどの事情がない限り、多くの方は反対するのではないでしょうか。

 

そもそもなぜ70代で離婚を考えるのか。また、なぜ子供の立場からは反対したくなってしまうのか。

 

ここでは高齢夫婦の熟年離婚の裏事情についてまとめていきます。

 

30代、40代、50代くらいまでの離婚なら、「他に好きな人ができたから」「どうしても一人になってやりたいことがあるから」という理由も納得できます。

 

しかし、70代でそれは考えにくい。

 

一体、ナゼ彼らは離婚しようと思うのでしょうか?

 

「夫婦時間」が長期化している

自分の両親を見ていて切に感じることは、現代は「夫婦でいる時間」が長すぎるということです。

 

平均寿命が50代くらいだった頃に比べると、「人生80年時代」の今は夫婦でいる時間が30年も長くなっています。

 

どんなに好きな相手でも、長く一緒にいれば嫌な部分が見えすぎるくらいに見えるようになってしまいますよね。

 

おまけに、齢を重ねると人は頑固になったり頑なになったりすることがあります。(逆に丸くなる人もいますが)

 

外面は良いけれど、パートナーに対しては「嫌なじいさん」「意地悪なばあさん」になるケースも多く、ほとほとウンザリして「もう我慢できない!」と爆発してしまう瞬間を迎えてしまうことがあるようです。

 

子どもの立場からすれば「あとせいぜい10年なんだから、波風立てずにうまくやってよ」とも思ってしまいますが、両親にとっては「まだ10年も(もしかしたらそれ以上かも)あるのか」という感覚なんですね。

 

犠牲になるのは100%、子ども

こちらのサイトでも紹介されている通り、70代での熟年離婚の件数は激増しているようです。

 

⇒ シニアガイド「70歳以上の離婚が、この15年で2倍以上に増えている」

 

また、その動きに連動するように「親の熟年離婚に巻き込まれてヒドイ目に遭った」系の体験談、書き込みも多く見られるようになっています。

 

70代の親の熟年離婚に巻き込まれた場合、子どもの人生にはどんな影響があるのか?例を挙げてみましょう。

 

  • 金銭的な援助を求められる
  • 同居を迫られる
  • 介護を担うことになる
  • 両親の仲裁役を押し付けられる

 

50代、60代であればまだまだ現役の方もいるでしょうから、離婚したとしてもそれぞれ自分の生活は自力でなんとか切り盛りしていくことができるでしょう。

 

しかし、70代になるとリタイアしていて年金以外の収入がない方も多いです。

 

さらにはなにかしら持病を持っていたり、入退院を繰り返していたりと、(語弊がありますが)子供並みに手がかかる状態になっています。

 

そんな状態の親を引き取ることは、子どものみならずその家族の生活をも巻き込んでいくことになるでしょう。

 

両親の熟年離婚が原因で自分の家族も崩壊したというケースもありますので、70代の離婚は親子で「共倒れ」のリスクも非常に高いと言えます。

 

みんなが幸せになる唯一の方法は?

では、両親、自分、そしてその家族・・・みんながこれからも幸せに暮らしていくにはどうすれば良いのでしょうか。

 

熟年離婚に反対すれば、父または母は不幸なまま人生を終えていくでしょう。

 

かといって離婚に賛成すれば、子であるあなたの生活が犠牲になってしまうかもしれません。

 

これは非常に悩ましい問題ですが、決して譲れないことは「共倒れだけは絶対にしない」と心に決めることです。

 

育ててくれた親を切り捨てるのは心が痛むことですが、あなたが守るべきは未来がある自分の家族です。

 

親の問題で大事なものを失ってしまうようなことがないように、そこは心を鬼にして誓いましょう。

 

両親の同居が困難な場合は、物理的に距離を離す努力が必要です。

 

  • どちらかを賃貸物件(もしくは安い中古物件)に入居させる
  • (その方の身体の状態によりますが)介護施設など利用できる状態であれば入居も打診する
  • 家の中でなるべく顔を合わせずに済むような工夫をする

 

もちろん、賃貸も中古物件もお金がかかる問題ですが、自分の家族と同居して関係が壊れてしまうよりはお金の力を借りましょう。

 

ワンルームで築年数にこだわらなければ、比較的リーズナブルな金額で部屋を借りられるはずです。

 

その上で、少々面倒ではありますがまめに電話したり顔を見に行ったりしてフォローしましょう。

 

日常生活に困難を感じるような状況であれば、地域包括支援センターなど第三者に相談して「今利用できるサービスは何なのか」「そのための費用はどのくらいなのか」正しい知識と的確なアドバイスをいただくことも大事です。

 

なにより、金銭面でも心理面でも一人で抱え込まないこと。

 

兄弟や親戚がいるならば積極的に相談して助けを借りましょう。

 

【まとめ】子が犠牲になる必要はない。みんなが幸せになれる方法を模索しよう

70代の夫婦が離婚する原因や、そのリスク、子どもの立場でできることについて考えてきました。

 

ポイントをまとめます。

 

  • 平均寿命が延びたことも、70代の離婚が増えている原因の一つ
  • 子供が被るリスクが重すぎる
  • 共倒れにならない道を探る努力をあきらめないことが大事

 

イザそうなってしまってからではどうにも対処できないことも多いので、親の老後については子供の立場からもさりげなくチェックしておくことが大事。(お金、健康問題、夫婦仲)

 

今は遠隔見守りサービスも色々ありますので、たとえ親が熟年離婚したとしても「即、同居しなければいけない」と考える必要はありません。

 

⇒ セコムホームセキュリティ「親の見守りプラン」

 

使えるツール、相談窓口を駆使しつつ、自分も含めてみんなが幸せに生きられる道を探りましょう。

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