密葬ってどんな葬儀?家族葬との違いとトラブル回避の注意点
葬儀の形式にはいろいろなやり方がありますが、「密葬」とはどのようなものでしょうか。
いわゆる家族葬のようなものなのか?
普通の葬儀とはどのように違うのか。
ここでは密葬の基本と注意的についてまとめてみました。
密葬=秘密の葬儀。
なにやら怪しいイメージを持たれるかもしれませんが、密葬はごく一般的によく行われるスタイルの葬儀です。
よく、有名人の訃報を伝える番組などで「葬儀は密葬で執り行われました」みたいな表現を使われることがありますよね。
密葬とは、亡くなった方の家族やごく親しい人たち(親族、友人)のみで行われる葬儀のこと。
同じようなスタイルに「家族葬」がありますが、決定的な違いは、密葬は後で「本葬」を行うケースが多いということです。
親しい人たちだけでまずお別れして、その後で正式にたくさんの人をお招きして故人を偲ぶという感じですね。
なぜそんなまどろっこしいことをする必要があるのか?
そこには、有名人の場合は葬儀の規模が大きくなり過ぎてしまうためにすぐには準備が整わないという事情があります。
そのため、まずは親しい人だけでゆっくりお別れをして、荼毘に伏しておくというわけです。(つまり、火葬までは事前にやってしまうということです)
密葬の場合、本葬は火葬が終わった後ですから、本葬のみに出る方は故人の遺体とご対面できません。
それに対して、「なぜ知らせてくれなかったんだ!」と苦々しく思う方もいるでしょう。
かといって、本葬の前にあまり広く知らせてしまうと、密葬が密葬でなくなってしまいますよね。
どこまで知らせるか、また、死の情報リークをどうやって食い止めるかは悩ましい問題です。
上記のようなトラブルを避ける意味でも、親しい関係者(「なんで知らせてくれなかったのか」と騒ぎそうな相手)には密葬をすることを事前に伝えておくと良いでしょう。
「混乱を防ぎたい」というのが故人の気持ちだったということを伝えれば、相手だって納得してくれるはずです。
では、密葬で本葬をやらないという選択肢はあるのでしょうか。
実は、最近は本葬をやらないというスタイルも珍しくないそうです。
そうなると、家族葬との違いがわかりにくくなりますが・・・、広義には密葬も家族葬に含まれると考えて良いでしょう。
本葬をやらないと、後で故人の死を知った人々が家に次々に弔問に訪れるということになるかもしれません。
それはそれで対応が大変ですよね。
香典返しだって用意しなければいけませんし。
なので、その場合は「密葬だったので」と伝えて、香典や弔問は辞退しましょう。
また、「自分が死んだら密葬にして欲しい」という気持ちがあるなら、事前に家族に伝えておくべし!
私もそう思っている一人なのですが、自分の死で他人様を煩わせるのは申し訳ないですし、自分をネタに飲み会をされたりするのもイヤなので・・・。
親にも夫にも、私が死んだら葬儀は家族だけでやってね!って伝えてあります。
死後の葬儀までも自己プロデュースできる時代。
自分の「死」をもっとリアルなものとして考えることで、人との関わり方や自分が今なすべきことがよりクリアになってくるかもしれませんよ。
永代供養の総合情報
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